登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

墜落

2017年2月23日印刷
発生日 2004年09月30日
体験者名 2016年Y133
登山地域 奥多摩 つづら岩
登山概要

■パーティ人数:4
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:岩登り
■天気:晴天

ヒヤリハットタイプ

■対応(解決種別):[救助要請(山小屋・他登山者)]
■場所:[下り/岩場]
■原因(人):[バランスを崩した/ロープ回収のため東面壁でフリーソロで取り付いたときに転落]
■原因(コース/環境):[石・岩]
■怪我の程度:[重症(行動不可)/骨折]
■怪我の部位:[頭/足]
■滑落した瞬間の対応:[行わなかった]
■滑落距離:[10m]

ヒヤリハット本文

練習後下山準備のため、ロープ回収に東面壁に向かった処、同行者1名がフリーソロで取り付き、10Mくらい落下。目撃者がいないため、本人談。 ロープ回収後登山道下、3Mくらいで発見。触手により骨折、打撲箇所を診て左脚首あたりと断定。骨盤などに損傷なしと判断。携帯がつながらないため、2人で担ぎおろし、車で麓の消防へ搬送。救急隊により青梅の病院へ。下山から病院まで4時間位と記憶している。怪我は、左脚腓骨骨折、臀部打撲、頭部軽裂傷。約2週間位で退院。 事故時、一人だとうろたえてしまうが、仲間がいると冷静になれると思う。自力下山まで、支持のやり取りで割りと早く下山できたと思う。後の対策として、大人子供関係なく、目を離すときは厳重注意が必要。場所によりセルフビレイが必要。実施するようになった。    当時の記憶が少々薄れて、詳細でなく申し訳ありません。救助の大変さが、身にしみた1件でし た。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
対策

意欲ある者への注意。目を離す時厳重注意。セルフビレイの徹底。

学びの場

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20170014
おすすめ学習レポート
2017年12月2日印刷
STEP2 省察
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
岩の最上部には、頑丈なアンカーが設置されいてます。それを使って懸垂下降するか、横の道を辿ってしたまで下りる方がずっと安全です。
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
STEP3 概念化

■類似した自分の登山経験

私の知人の経験談ですが、懸垂下降をしたときに、ロープが途中で引っかかり、回収できなくなってしまいました。それを解決するために登り返しを行いましたが、途中でアクシデントが発生して、彼は岩壁を落ち、そのまま下の雪の乗ったスラブまで転落したことがあります。全治半年ぐらいでした。

■どのように対応すべきと考えたか

ロープ回収の為、確保なしで登られたとの事ですが、つづら岩は短い岩場と言えども急傾斜で難しい箇所もあります。決してロープによる確保なしで登ることは避けるようご注意ください。
一命を取り留めたことは非常に幸運です。フリーソロをして、亡くなって行った人はたくさんいます。フリーソロを目的として登る、相当の覚悟と技術がある方がされるならそれは止めようもない事ですが、手間を惜しむ目的でフリーソロをするのは、賢明ではありません。つづら岩の右には、岩の頂上へ続く路があるので、それを利用する方が圧倒的に楽で安全です。
練習の最後の方は概して、体も疲れて岩場も薄暗くなります。細心の注意を払って、最後までお気を付けください。

■今回の分析で獲得した知識や技術

■今回の分析で得た(気づいた)発想

STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果

STEP2とSTEP3の内容の振り返り結果

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