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ヒヤリハットで疑似体験
発生日 | 1988年9月末 |
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体験者名 | 2017年Y110 |
登山地域 | 大キレット |
登山概要
■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋
■登山内容:縦走
■天気:小雪後雨後雪
ヒヤリハットタイプ
■解決種別:その他
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:しなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:しなかった
ヒヤリハット本文
槍ヶ岳山荘を朝出発する時はチラチラ程度の降雪。南岳避難小屋到着前から雨に変わり、時折雨足が強くなることも。小屋の中でラーメンを作りながら進むべきか停滞すべきかしばらく悩むが、小屋番の人の「大丈夫だよ。問題ないよ。」の声に押されてキレットへ。キレットの最低鞍部を過ぎる頃から雨が雪に変わる。「うわ、雪だ。」と思いながらそのまま進むうち、周りは段々と白くなってきた。雪のやむ気配はなし。雪山の経験は、近所の900m位の山に登るくらいでこんな高所のしかも岩稜の雪は初めて。もちろん装備は秋山。(3000mの高さには対応していたつもり)「降雪が激しくなったら遭難?」と思いながらひたすら登り続け、気がついたら北穂高小屋に着いていた。景色はもちろん見えてないし、途中の様子も全く覚えていない。小屋付近の積雪は15cm位でした。
要因分析
装備 | |
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コース | |
山の状況 | 例年の私の登山シーズンは8月末から10月初めなので、雪に降られた事は過去に1回しかなく、降雪は想定外。先の天気を見通すという習慣が無かった。気象台の「高層天気図の書き方」講習に参加して勉強していたのに、それが全く実践されていない。 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | |
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コース | 南岳避難小屋で小屋の人の言葉に惑わされず、行動を止めて翌日以降の計画を変更するべきだった。 |
山の状況 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | 毎日仕事に追われ、職場から直接山へ向かうという事が常なので、直前に情報を得るという事が出来ない。 |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
対策
殆どありませんが、山行前から天気予報により注意するようになった事ぐらいです。
学びの場
ヒヤリハット体験への学習レポートを書き込んだり、学習レポートへコメントをつけたりしてみんなで対策を考えましょう。
※学習レポートの書き込み及びレポートへのコメントの投稿はログインユーザのみ利用可能です。
STEP2 省察
装備 | 秋山の装備だけか、冬の装備をもつかは行動方針に基づいて決定すべき |
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コース | |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | 山小屋の人やベテラン登山者などの意見が自分の希望と合う場合にはどうしても好意的にとらえてしまう。 |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | 気象情報を過信してはいけない。自然現象に絶対はない。 |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
STEP3 概念化
■類似した自分の登山経験
■どのように対応すべきと考えたか
■今回の分析で獲得した知識や技術
5月・6月や10月・11月の積雪期と無雪期の過渡期は気象遭難が多いですね。
冬用の装備を準備するかは行動指針によると思います。
自然現象に絶対はないので、事前の気象データや人の話は可能性が高い程度にとらえて、現場で適切に判断すべきです。
この時期は、高度を下げれば雪から雨になる可能性が高いです。
稜線の登山道は滑落で大事故につながりますので、稜線にでるあたりは進むべきか引き返すべきかの重要な判断が求められます。
自分たちの装備や技術、登山の目的らを総合的に判断して、適切なタイミングで重要な判断をすることが求められます。タイミングを外すと大事に至ります。それは、野球、テニス、サッカーなどのスポーツでも人生でも同じです。だた、登山の場合は判断のタイミングが遅くて失敗すると死亡事故につながりますので、失敗は許されないです。そういう点では山岳会などに入り、経験豊かなメンバーのもとで修行できるとよいですが、単独登山中心でも少しづつステップアップできると思います。実際に山に行き、ステップアップは少しづつ地道に行うことが大切です。
今回は、できれば計画通り行動したいという要望と山小屋のアドバイスが、引き返すという判断を惑わせたと思います。雪が降っているときに冬山装備がないのは致命的などで、それを最優先に判断すべきだったでしょう。後から振り返るとそうなのですが、その場で引き返す判断をするのは難しいかもしれません。場数を踏むことが必要なんでしょうね。
■今回の分析で得た(気づいた)発想
STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果
STEP2とSTEP3の内容の振り返り結果
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