登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

雪山単独行、ルート見失ない

2017年2月24日印刷
発生日 2015年2月
体験者名 2016年Y310
登山地域 甲武信ヶ岳
登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:テント泊
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :樹林帯
■原因(環境):トレース消失
■原因(人):
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:Yes
■迷ったときに現在位置を把握できたか:Yes
■現在位置や正しいルートを確認する手段:地図 コンパス
■道迷い後の行動:コースを修正して目的地(ルート)へ

ヒヤリハット本文

1日目に何人かの方々に会いましたが、甲武信小屋に着いた時には、全ての方が日帰りらしくテント場に一人きりでした。 一晩明けると夜どうし吹いてた風のお陰で踏み跡がほぼ消えていました。 頂上迄は明瞭なルートなのですが、下山の際、樹林帯の中を歩いていて登山道を見失ないました。 雲も出始め、薄暗い森の中地図とコンパスを何度も確認し、何とか登山道までの方角を慎重に選び、ルートに戻ることが出来ました。単独だったこと、誰にも会わないこと、踏み跡が消えて道を見つけられない樹林帯だったことで内心かなり焦りと不安がありましたが、パニックになってはダメだと言い聞かせ、慎重に地図とコンパス、現在地の地形を見比べて自分が登ってきた方角へのルートを決め確認しながら進みました。ルートに疑念がありながらの行動の為、時間も掛かりましたが、登山道を見つけた時はこれで帰れる!と一人声に出していました。やった、帰れるぞ!っと本気で言ってましたね。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
テント泊の為、ビバークの際はまだ対処のしようがあったように思う。予備食、燃料ともまだ1~2日はあった。
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
夏道も歩いた事のない山で、ルートに対する知識が足りないのに、雪山経験不足でありながら単独で入山した。
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
ルート確認をしてはいたが、雪道で見失う可能性についてかなり甘かったと思う。
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
GPS端末等、雪山での必要性を感じた。ただ、やはり地形図などの読図力、ルートファインディング力のスキルを上げないと駄目だと感じた。
対策

こまめに地図を広げ周辺と確認しながら現在地を知る様に努めている。GPSでも確認して、方角が合っているかを常にかくにんするようにしてます。時々来た道を振り返り、登山道の雰囲気や地形の変化なども確認する様になった。

学びの場

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