登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

道迷い

2017年2月23日印刷
発生日 2015年09月23日
体験者名 2016年Y654
登山地域 奥多摩
登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:テント泊
■登山内容:縦走
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :下り
■原因(環境):分かれ道のピンクマーカー
■原因(人):
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:No
■迷ったときに現在位置を把握できたか:No
■現在位置や正しいルートを確認する手段:地図
■道迷い後の行動:来た道を戻る

ヒヤリハット本文

2015年9月21日から2泊3日で奥多摩へテント泊に行った。最終日テントを片付け予定通り6時に出発し、いくつかのピークを超え順調に行程は進んだ。帰り道ということでなるべく荷物を軽くしようとハイドレーションの水を意識的に消費した。まだボトルに少し残っていたのでこれで凌げるかと思っていた。そして最後のピークを予定より30分遅れでの10時半到着した。このまま行けば予定通り13時35分のバスに乗れると思っていた。その場に立つと道が二つに別れていた。来た道から直進する道とやや斜めに行く道に別れておりそこにはピンクのマーカーがあった。一瞬迷ったがピンクのマーカーに引き寄せられるようにそちらの道を選んでしまった。歩き始めは数メートルおきにマーカーがあったが徐々に道は険しくなっていった。それと踏みあとが全く無いのも気になったが、そのまま下っていくと黄色と黒のナイロンロープが数十メートルにわたって下につたわっており捕まりながら下りる。ここが本当に登山道なのかと疑ったがマーカーが相変わらず続いており、どんどんと坂道を転げ落ちるように下っていった。どれくらい下ったろうか、時間は一時間半を経過していた。途中で地図を確認したがどうやら尾根道に入り込んでしまったようだった。そうしているうちに12時を知らせる放送が微かに聞こえた。もうすぐ出口が見えるかと思ったが、ついにマーカーが見当たらなくなった瞬間もう先へは進めないと思った。マーカーだけは見失わないように細心の注意をしていたが、マーカーがなくなって初めて事の重大さに気がついた。 思ったことは「山で道に迷ったら来た道を戻る」。しかし相当の距離を下りてきていて、また登り返すかこのまま下っていくのかの決断を迫られたが、登り返すことを決断した。見上げると壁のようにのし掛かる急斜面が迫ってきた。行くしかないと思い一歩を踏み出すが足が重い。10分も経たないうちに疲労のため木にザックと共に寄りかかり休憩した。この繰り返しで中々進まない。時には座り込みわずかに残った水を口に含みまた歩き出す。少しずつ進むがひとつ壁を超えるとまた大きな壁が待ち構えている。とにかく上へ上へと足を進め顔を上げた瞬間、見覚えのある看板があった。やっと戻ることができた。時計を見ると午後2時半時だった。実に四時間さ迷っていたわけだ。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
対策

最終日の下山だった為、なるべく荷物を軽くしようと水もどんどん消費してしまった。始めて通る登山道だった為、もっと慎重に行動すべきだった。

学びの場

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