登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

道迷い

2017年2月24日印刷
発生日 2014年07月19日
体験者名 2016年Y82
登山地域 秩父・甲武信ヶ岳
登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:テント泊
■登山内容:山頂往復
■天気:曇りのち雷雨

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :下り
■原因(環境):視界不良(悪天候)
■原因(人):
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:No
■迷ったときに現在位置を把握できたか:No
■現在位置や正しいルートを確認する手段:勘
■道迷い後の行動:コースを修正して目的地(ルート)へ

ヒヤリハット本文

テント泊を予定して、道の駅みとみを7:30に出発した。往路は順調に山頂へお昼頃到着。予定より早く到着し、天気が崩れそうなこともあり、日帰りに切り替えた。復路は、1869m地点から近丸新道へ進み、しばらくして雨が降ってきた。雷が鳴り始め雨も強まった。スク沢の渡渉はぎりぎりセーフで通過した。その後、テープを頼りに先を急ぐが、100mほど進んだところで見失う。沢沿いをさらに10分ほど進むが、踏み跡らしきものがなく、スク沢まで引き返す。このころになると雷雨が激しさを増したためか、登山道を見つけることができない。しかたなくあたりを見回すと、上方にドラム缶2~3個を発見。人工物があるなら登山道もあると見当をつけ、急斜面を攀じ登る。するとトロッコの線路跡があり、それを伝っていくと登山道ということが分かった。30分ほどの彷徨だったが雷雨に見舞われたこともあり、心理的に相当参った。その後、さらに激しさを増す雷雨に見舞われてが、道がはっきりしていたので安心して下山することができた。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
天候が崩れそうだと分かっていたのに、どうにかなると思っていたこと。
装備
テント泊の予定だったので、荷物の重量が増していたこと。
コース
下山路を往路とは違う近丸新道へ進んでしまったこと。
山の状況
天候が崩れることが予想できていたのに、沢沿いを選んでしまったこと。
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
甲武信小屋までの所要時間を考えずに、早出をしてしまったこと。
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
対策

沢沿いで道に迷ったら、そこを進まず稜線を目指して進むこと。

学びの場

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