登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

落石に当たりそうになった

2017年7月11日印刷
発生日 2016年8月
体験者名 2016年Y371
登山地域 谷川岳 幽ノ沢V字右ルート
登山概要

■パーティ人数:2
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:岩登り
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■落石の数:1個
■けが人:
■怪我の程度:
■怪我の部位:
■石の大きさ:頭程度
■落石の原因:不明
■落石が発生した瞬間の対応:回避(最低限)
■リスク軽減装備:不明

ヒヤリハット本文

8月の晴れの谷川岳、幽ノ沢でアルパインクライミング。前後にパーティおらず自分達2人だけ。登攀技術はあまり必要ないものの、支点が少なくルートファインディングが重要なルート。2人とも初見。 5~6ピッチ目で登攀に慣れてきて、また核心部でなく緊張感も少なかった。自分の方が経験があり、普段は全ピッチをリードする事もあるが、それ程難しくないと判断してつるべで登っていた。そのピッチは自分がフォローでビレイしていた。 リードがゆっくり登って行った事と、難しくないピッチとの思いから、つい景色を見たりしていた。上から「ラク」の声。すぐに上を見たら、頭大のフレーク状の落石が自分めがけてバウンドしてきた。なるべく落石の動きを見て、避けるか払うかしようと試みた。自分の2m位上でバウンドして、当たらずに済んだ。本当に自分に当たるバウンドで来た場合、実際に避ける事ができたかは疑問。当たらなくて良かった~と心から思った。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
人気ルートに比べれば、あまり登られていないルート。支点が少なく、浮石や剥がれやすい岩があり比較的、落石の起こりやすいルート。前後にパーティがおらず、遭難時には難儀し易い状況。
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
本チャンルートの経験の乏しさがあった(リードしていた友人は全く初めてではなく、一の倉沢南陵など経験してはいる)。友人は普段からジムで練習しており、またゲレンデでの登攀、ロープワーク練習もしていたが、落石が起こりやすいルートには経験不足があった。脆い岩を、つい引いて力を入れると落石を起こし易く、今回もこのケースだったと思われる。(そのような登り方が、剥がし易い事は理解していながらも…) また自分も難しくないピッチ、との心理的な油断があった。
対策

ジムやゲレンデはやはり安全度が高く、当たり前ではあるが、本チャンルートは思いがけず石を落としたり、剥がれた大きめの岩が落ちて行き易い。ジムでの練習でも、剥がれるかもしれないホールドと考えて力を入れるようにすると登り方が変わる。本などには登攀中、上への確認を怠らない、など当然の約束事として記載されているが、ずっと上への集中を維持するのは実際には困難。上を見ているようで違う事を考えたり、よそ見をしてしまいがち。 それを認めた上での分割した集中力が重要。よそ見してしまう事を認め、集中のオンとオフの使い分けを意識する事が、いざという時に注意をしていられる確率を高められるのでは、と考え行動する。

学びの場

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20170008 2017年9月29日印刷
STEP2 省察
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
事前にルートの調べをどの程度できていたのか?
事前に南稜と右ルートの違いを理解できていたか?
安全最重視の行動
あまり登られていないルートを登るとき、レスキューに対しての対策が必要。
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
この山行のリーダーはだれですか?
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
STEP3 概念化

■類似した自分の登山経験

■どのように対応すべきと考えたか

リーダーをはっきり決め、トポにて、誰がどのピッチを登っているのかを
常に確認しておくことが大事と思う。

■今回の分析で獲得した知識や技術

■今回の分析で得た(気づいた)発想

STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果

STEP2とSTEP3の内容の振り返り結果

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