登山の知識&ヒヤリハット
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ヒヤリハットで疑似体験

ヒヤリハット事例

2017年2月24日印刷
発生日 2011年09月20日
体験者名 2016年Y841
登山地域 剣山系 天狗塚
登山概要

■パーティ人数:-1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋泊
■登山内容:縦走
■天気:晴れ

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :下り
■原因(環境):紛らわしい目印(テープ)
■原因(人):
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:Yes
■迷ったときに現在位置を把握できたか:No
■現在位置や正しいルートを確認する手段:勘
■道迷い後の行動:コースを修正して目的地(ルート)へ

ヒヤリハット本文

剣山から三嶺まで縦走して避難小屋泊し翌日に馬の背まで縦走した後天狗峠まで引き返して下山予定地の久保まで行き、バスにて剣山の登山口まで移動する予定を組みました。 三嶺の避難小屋を出発したのが6:30ころで馬の背に到着したのが9:30くらいでした。その後天狗峠の分岐から久保に向けて下山を開始したのが10:30くらいで、13:18発のバスに間に合うようにえていました。所要時間は2時間程度のコースなので、順調にいけば十分間に合うはずでした。 途中の西山林道出会いまでは順調に下山していきましたがその後、あるポイントでルートを間違えたことに気づき、元のポイントまで引き返しましたが、正しいルートを見つけられず、バスの時間が気になってきて、何とかなるだろうという気持ちでピンク色のテープ(林業関係者の方がつけたと思われる)のある方向に進んでしまい、ある程度下ったところでルートを間違えたことを認識しました。その時点で、予定のバスに乗ることは無理だと確信しました。 その後、谷に降りてしまっては行き詰る可能性が高いと思い斜面をトラバースしていきましたが、尾根に出たほうがルートに戻れる可能性が高いと判断して最も近い尾根に上りました。 たまたまその尾根に正しい登山ルートがあり無事下山することができました。 当日、避難小屋で一緒だった男性も同じルートで道迷いしたようで、消防に救助要請して消防署員と一緒に下山しているのとバッタリ出くわしました。 その日は、他にも三嶺で集団遭難騒ぎがあり、消防署員の方が今日は2回救助に出動したと話していました。

要因分析
装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
装備
コース
山の状況
登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他
バスの時間を気にして、慎重さを欠き判断を誤った。
対策

ルートを間違えたかもしれないと思ったときに、正しいと確信の持てる地点まで引き返すことは分かっていたし一度はそれを実行したが、焦る気持ちがその後の判断を狂わせてしまった。 頭ではわかっているつもりであったが、それを実行できるかどうかはその時の状況によって違ってくることを経験した。 以後は、ルートに確信が持てない限り慎重に正しいルートを探すよう気を付けて行動している。

学びの場

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