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ヒヤリハットで疑似体験
発生日 | 2011年04月14日 |
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体験者名 | 2017年Y021 |
登山地域 | 経ヶ岳 |
登山概要
■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:快晴
ヒヤリハットタイプ
■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:どちらともいえない
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:しなかった
ヒヤリハット本文
下山中に、牛岩の(急傾斜)トラバース部で50mほど滑落。 登りの7時ごろは同トラバース部は凍結してカチカチ状態で、12本爪アイゼンを装着して慎重通過で特に問題なかった。 下山時は、気温上昇していて積雪が緩んでおり、山頂からツボ足で下山していた。好天と大展望を満喫したことで気の緩みはあった。 「牛岩のトラバースが終わったらワカンを着けようか」と思っていた矢先に足場が崩れて50mほど滑落した。 その際、ピッケルではなくストックを手にしていたが、雪はユルユルでピッケルでも滑落停止が効くような雪質ではなく、直後には止められなかった。逆に、雪ユルユルのためスピードもつかず、樹林が出た部分でお尻からぶつかる態勢で何とか止めることができた。 幸いに打撲のみで暫くして痛みは取れ、自力で登り返して下山した。 同部のトラバースをする際に、一歩一歩ステップを踏み固めて進むべきだったと思われる。 その後は経験を生かしてそのような体験はない。
要因分析
装備 | |
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コース | |
山の状況 | 凍結していた早朝は慎重通過で問題なかった。 雪が緩んでいるコンディションでのトラバースの危険性の認識は甘かった。 |
装備 | フル装備を持参していて問題ないと思います。 |
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コース | |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | 経ヶ岳・牛岩トラバースの危険度は認識していた。 |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | 早朝の、滑落する危険度の高いツルツル状態を無事通過できたこと。登頂と大展望の満足感、何といっても雪の凍結が緩んだことによる油断。 |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
対策
雪壁トラバースの危険度。 凍結だけでなく、雪が緩んだコンディションでの危険度。 一歩一歩のステップ確保の重要性。
学びの場
ヒヤリハット体験への学習レポートを書き込んだり、学習レポートへコメントをつけたりしてみんなで対策を考えましょう。
※学習レポートの書き込み及びレポートへのコメントの投稿はログインユーザのみ利用可能です。
STEP2 省察
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | 下山の午後の時間帯で、緩んだ雪で危険度を感じにくい状況だったので、急斜面のトラバースでも気がゆるんだ。 |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | 滑落停止の対応をは行ったか |
その他 |
STEP3 概念化
■類似した自分の登山経験
■どのように対応すべきと考えたか
■今回の分析で獲得した知識や技術
滑落した急斜面のトラバースは、午前の登るときと、午後の下るときの2回通過しています。
1回目の登りの時は、雪が凍っていて誰でも危険な場所と感じ、慎重に対応します。
一方、滑落した2回目は、登頂後の下山でふもとまであとわずかとなった状況です。雪は柔らかくなってピッケルは必要なくストックで気楽に歩けるような状態です。
この原因は2つ考えられます。
1つは気持ちの問題です。危険な場所を通過するときに適度な緊張感があると安全管理を徹底しますし、簡単な失敗はあまり起こりません。一方、緊張感をもてないような何でもないところに感じるときには惰性で行動してしまい、ちょっとしたミスが発生して大きな事故につながります。
2つ目は、疲労や時間帯です。登山の前半は集中力が持続していますし、体力的にも問題ないことが多いです。一方、最大の目標(登頂など)を達成して登山の終盤に近付いてくるころは集中力に欠き、いろんなことがおろそかになりがちです。さらに、疲労が蓄積して体力的にも何かと億劫になります。一般的に、午後の1時から3時ごろ事故が起きやすいと言われてます。
また、滑落したときの対応ですが、ピッケルやアイゼンが必要ないような緩んだ雪の斜面で滑落した場合の滑落停止を行いたいです。
■今回の分析で得た(気づいた)発想
STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果
STEP2とSTEP3の内容の振り返り結果
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