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ヒヤリハットで疑似体験
発生日 | 2016年10月12日 |
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体験者名 | 2017年Y108 |
登山地域 | 燧ケ岳 |
登山概要
■パーティ人数:2人
■山行スタイル:友人と2人
■宿泊:山小屋
■登山内容:登山口反対側へ下山
■天気:晴れのち雨
ヒヤリハットタイプ
■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:しなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:しなかった
ヒヤリハット本文
初日に尾瀬ヶ原を2万歩歩き、疲れが癒えぬ内の翌日早朝開始の登山。初心者も同然の技量と体力しか持ち合わせのない、しかも心肺機能の低い私はベテランの友人の勧めで同行。初めての山小屋泊。4時起き、5時出発。出発前の原の小屋前の気温は氷点下2度。私は心拍が170を超えるとアラームが鳴る心拍計を装着し、鳴り出すと停止し、150位に落ち着くとまた歩きだすの繰り返しなので、それだけでも遅れる。最初は心拍が上がったら休んでいいよと言っていたが、コースタイムに執着する友人は、もう言わなくなった。もう私は足に来ていた。2100メートルを超えると、もうそこは未体験ゾーン。何度も吐き気がして、柴安ぐらに着いたときは12時。1 時間遅れなので食事の時間はないと言われ、休まずに次の峰、俎ぐらへ。すぐに下山開始。ここまで8時間。殆ど休まず。食事せず。1時間後に雨が降り出す。3時になり木道に入ったところで友人はバスに間に合わないので急ごうと言い出した。「うん」と返事をしたがみるみる離され下りに入ると姿がない。そこから未知のルートを単独行。夕暮れが迫ってきたのでヘッドランプを探したが見つからない。雨が強くなった。カッパを持っててよかった。スマホの薄明りだけで木道を照らしながら歩いた。木道が終わったところで。その先は岩場。もう真っ暗。見えないので手前の鉄の階段に座り込む。30分後スマホの懐中電灯アプりに気付き岩場を下りだす。疲労はもう感じない。お腹もすかない。一人になって6時間。暗闇の中、岩場を歩き続け、スマホの電池が切れた時、私の声を聞いた山岳ガイドが来てくれた 。御池ロッジま100メートルの地点。16時間何も食べずに歩き続けた。雪が降ったとガイドが言う。アプリに気付かなければ先に進めず、凍死していたかもしれない。前日に小屋で充電し電源をオフにしておいて良かった。よく熊や猪に出会わなかった。雨で沢状態になった大岩の下りでよくヘビに噛まれなかった。幸運が重なった。ガイドもロッジの人もこの奇跡に仰天していました。
要因分析
装備 | ヘッドランプが見つからないなど、パッキングがなっていなかった。 |
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コース | この登山ははじめから無謀だった。経験、体力、技能、すべて不足していた。 |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | 食料は持っていた。水分も十分だった。コースタイムの遅れよりも、エネルギーの補給、休憩、を主張すべきだった。 |
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コース | |
山の状況 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | 友人に任せ過ぎた。自分の体力、技量でコースタイムを計画すべきだった。 |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
対策
学びの場
ヒヤリハット体験への学習レポートを書き込んだり、学習レポートへコメントをつけたりしてみんなで対策を考えましょう。
※学習レポートの書き込み及びレポートへのコメントの投稿はログインユーザのみ利用可能です。
STEP2 省察
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | ヘッドランプはすぐに出せるように。 暗くなってからの行動にはヘッドランプは必須なので、暗くなる前に時間をかけて探すべき。持ってきたつもりだったが、忘れたのではないか |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | 午前中の8時間の行動で、休憩なし、食事なしというのはあり得ない さらに、午後の8時間も食事していないというは理解できない |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
STEP3 概念化
■類似した自分の登山経験
■どのように対応すべきと考えたか
■今回の分析で獲得した知識や技術
同行者が実質的には全く同行していないのは無責任です。同行者の姿勢がよくわかりません。初心者を本格的な山に誘っておきながら、計画時にはリードしていたかのしれないが、登山行動中は放置、無関心で、無責任です。
山岳会などでない場合にはメンバ間のつながりは弱いかもしれませんが、あまりにも無責任です。自分の命は自分で守る覚悟でのぞむべきです。また、パートナーの選択には注意が必要で、信頼できる人を選ぶ必要があります。
■今回の分析で得た(気づいた)発想
STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果
STEP2とSTEP3の内容の振り返り結果
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