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ヒヤリハットで疑似体験
発生日 | 1985年03月25日 |
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体験者名 | 2017年Y006 |
登山地域 | 錫杖~笠ガ岳 |
登山概要
■パーティ人数:5人以上
■山行スタイル:山岳会やサークル
■宿泊:テント泊
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れのち猛吹雪 ホワイトアウト
ヒヤリハットタイプ
■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:どちらともいえない
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:少しした
ヒヤリハット本文
夏に予定されている7000m峰登山のトレーニングとしてクリヤ谷から錫杖を越えて笠ガ岳往復を目指した。錫杖までがメインだったので朝テント撤収後、快晴なのを良いことに、荷物をデポして笠往復を目指す。春なので暑く、ダウン等はザックに収納したまま。快晴が2時間もしないうちに雪に変わり、遂にはホワイトアウト状態に。5回くらいリングワンダリングをしてトップが雪庇を踏み抜き、谷底へ滑落。途中でひっかかって無事に戻れたが、メンバー全体が疲労困憊し、パニック状態に。動揺を収めるために大休止。30分近く休んでいると、冷静さを取り戻す。休んでいるとガスの奥に黄色のダンロップテントが見えたように思う。リーダーは同一方向に小屋が見えたと主張。取り敢えずその方向へ進むが幻であった。途方に暮れて再び休んでいると、はるか彼方に一瞬、笠ガ岳山荘が現れ、姿を消した。助かったと思い、小屋にたどり着くが、冬季小屋が無いため、仕方なく板の雪除けを1枚ずつ外して鍵を開け、中に入り込み、一晩過ごさせてもらって九死に一生をえた。素泊まり料金と手紙を残し、外板等を元に戻して下山した。
要因分析
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | ダウンやツェルトはどんな時でも携行すべきであった。 |
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コース | それまで快調だったため、安易な気持ちで笠往復を加えてしまった。 |
山の状況 |
楽観的・希望的な解釈 | トレーニングということで、甘く考えていた。当初計画になかった笠空身往復を現地で付け加えたこと。 |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | トレーニングというつもりでかなりなめていた。 |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
対策
ツェルト携行、積雪期は空身でも大型ザックで登る。ヘッドランプ、カイロを必ず携行。レスキューシートも雨蓋の裏に。
学びの場
ヒヤリハット体験への学習レポートを書き込んだり、学習レポートへコメントをつけたりしてみんなで対策を考えましょう。
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