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ヒヤリハットで疑似体験
発生日 | 2012年12月25日 |
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体験者名 | 2016年Y390 |
登山地域 | 丹沢 鬼石沢上流付近 小ピーク |
登山概要
■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:その他
■天気:晴れ
ヒヤリハットタイプ
■解決種別:自力下山
■場所 :下り
■原因(環境):分かれ道
■原因(人):記憶違い
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:No
■迷ったときに現在位置を把握できたか:No
■現在位置や正しいルートを確認する手段:勘
■道迷い後の行動:コースを修正して目的地(ルート)へ
ヒヤリハット本文
鬼石沢上流付近 小ピークから鬼石沢沿いの経路に戻るつもりが、下降尾根を間違えて、ステタロー沢に降りてしまいました。ステタロー沢だったのが幸いしました。ステタロー沢には公式登山道が付いていましたから。滝がなかったのも幸いしました。普通なら「典型的な」遭難事例です。本来なら、尾根を間違えたと気づいた時点で、たとえ疲れていても、億劫がらずに、「登り返し」をするべきだったのです。降りた沢がステタロー沢で本当に良かったです。尾根の分界点でコンパス確認を怠ったのも良くなかったです。記憶のみに頼って、コンパス確認するまでもないと高を括っていたのです。人間の記憶と方向感覚は全く当てになりません。骨身に沁みました。 道迷い中に、山中で暗くなると、心理的に沢へ降りようとします。(たとえ、日頃、頭では、沢への下降は危険だと解っていても・・・)なにせ、沢に降りれば「水の補給」と焚火の薪と焚火スペースが得やすいですから・・・ 幸い、遭難騒ぎにもならず、日帰りできました。 これが他の沢だったらと思うと・・・ 合掌
要因分析
装備 | 地形図・コンパスは必須です! セオリー通り、ツエルト・防寒着・予備食料等の装備はありましたが、やはり冬季のビバークは避けたいものです。 |
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コース | バリエーションルートなので念入りに検討しました。事前の「偵察活動」として、約3か月前から、予定ルートの周辺部の既存の公式登山道をすべて歩きました。 |
山の状況 | とくにありませんでした。 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
装備 | |
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コース | |
山の状況 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 | 人間の方向感覚のなんと頼りないことか!! 登山時の記憶のみに頼っていると、ピストン行程でも、下山時に尾根を間違える!冬季は14時頃から林間は暗くなり始めます。精神的にも焦り、冷静な判断ができなくなります。冬季のフォーストビバークは凍死・低体温症死の危険もあり、強引に沢筋へ向かいがちです。しかも、「急ぎ足」になっているので、転倒・滑落の危険も累加されてきます。午後の疲労から、「登り返し」を億劫がりやすいです。会社勤めの人は「仕事」のことも考えるでしょうし、ビバークすれば、家族が警察に通報し大騒ぎになるのを嫌がり、「予定日通りの帰着」にこだわります。道迷いは遭難の要素がてんこ盛りだと思います。 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
楽観的・希望的な解釈 | |
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調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |
安全最重視の行動 | |
リスク低減行動の継続的実践 | |
その他 |
対策
迷いだと気づいたら、元来た道を必ず戻ること。(明確に現在地が解かる地点まで) たとえ、しんどくても、億劫がらずに「尾根の登り返し」を行うこと(急がば回れ) 沢下りは絶対にするな! 地形図・コンパス必須(含む事前机上シュミレーション) 現地点確認のためGPSがあると心強い ただし、ルートファインディングとナビゲーションは地形図・コンパスで! 地形図の現在地チェックポイントは地形が変化するところや人工物のあるところでは必ずすること。時間が喰っても急がば回れ精神で!! そもそも、現在地確認を端折らなければ行けないような行程は絶対に組まないこと!! 上司や同僚にイヤミを言われても死にはしません。出世より自分の命のほうが大事だと思います。 冬季は500m以下の里山(さとやま)で読図訓練をしてます。 以上が乏しい経験から得られた教訓です。どなたかのお役に立てればさいわいです。
学びの場
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