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熱中症

2023年6月29日

 

発生日2023年06月25日
体験者名2023alex
登山地域丹沢塔ノ岳

 

 

登山概要

大倉から塔ノ岳往復

 

ヒヤリハットタイプ

熱中症による脱水症状、頭痛、ふらつき

 

ヒヤリハット本文

早朝5時に家を出発、大倉入り口に7時20分到着。
大倉から、堀山の家までは順調すぎるほど早い時間で登れていた。
その後、天神尾根分岐あたりから、水分を欲しなくなり、発汗がひどくなるのを感じたが、体に変調を感じなかったのでそのまま登山を続けた。
いつもなら、花立山荘で空腹となり一度食事休憩を取るが、今回は、まったく食欲がなく、冷たいものを欲した。山荘で、「かき氷」を食べ、頂上を目指した。
頂上まであと少しのところで息切れが激しくなったが、頂上で休み時間を増やすことで回復すると思っていた。食欲、水分も欲しくないほどの体調であったが、とりあえず何か食べないと感じて、持参したおにぎりを食べた。休憩を取り、大丈夫な気がしたの下山を決意。
順調に下り始めたが、花立山荘を過ぎたころから、石が多くなるにつれ、足がもつれ、動悸、息切れ、頭痛を伴いふらふらの状態となり、休み休み下山。
見晴山茶屋あたりから、熱中症の症状だと気が付き、持参した水だけでなく、アミノバイタルなどを使いながら足を進めた。途中、心配してくれる人たちもいたが、ふらふらでも歩けているので、「ゆっくり下山をします」と告げ別れる。
丹沢ベースからはすごく長く感じたが、無事に大倉登山口にたどり着いた。
それでも、吐き気と息切れがなかなか収まらなかった。
その後、秦野ビジターセンターからバスに乗った。渋沢駅から小田急線に乗った時点で、顔が異常に暑いのを感じた。自宅までは、仮眠をとることができたことが幸いし帰宅。
帰宅後も、頭痛と吐き気があったので、「OS-1」を飲んだ。「こんなに美味しい飲み物はない」と感じたことと、気分が落ち着いてきたのを感じた。やはり熱中症であったと思う。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備登山用の装備は万全にと心がけている。
コース計画通り
山の状況天気予報を確認。安全登山の日と考えることができていた。いつも通りの登山道。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈下山の技術向上目的での登山計画。 今回は、楽しく下山をしようと決めていた絶対自分は大丈夫だと信じ、症状の分析を行いながら自宅に帰る強い気持ちを持ち続けた。
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

今後は、体調の変化をすぐ感じとること。過信はしないこと。
スポーツドリンクを持参し、こまめに水分補給をすること。
梅雨時の登山の計画は、体調とかならず相談することを心がけようと思う。
また、普段から体力をつけるため筋トレなどで体を慣らすことも大事と思った。
今回のことで、OS-1の常備と、トレッキングポールの購入を考えている