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剱岳北方稜線で道迷い

2018年1月23日

 

発生日2017年10月12日
体験者名2017年Y099
登山地域剱岳

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋
■登山内容:縦走
■天気:霧

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:少しした
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:少しした

 

ヒヤリハット本文

仙人池小屋から室堂までの縦走を予定していたが、単独で初のルートのため、当日天候が悪化した場合は中止を決めていたが、曇りのため決行。しかし、稜線に出た時には既に霧の状況。雪渓を登り小窓のコルでは、戻ることも可能であったが、何とかなると勝手に思い進むことに。結果的に長次郎のコルと剱岳直下でルートを見失う。何度か沢を下りたが踏み跡が途絶えたため、踏み跡を頼りに登り返すうちに、ルートを偶然発見、九死に一生を得る。GPSを稼働させて見たが、地図を事前にダウンロードしていなかったため、電波が入らずにダウンロードできず、相当焦った。剱岳直下にいる事さえわからなかった。霧の状況ではルートを見つけることも相当困難で、踏み跡しか頼るものが無かった。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備スマホに地図を事前にダウンロードすべきであった
コース
山の状況天気を優先して確実に晴れる日が前日であったが、山小屋が一杯で予約が入れられず、山小屋営業最終日に決行する運びとなった。天気を優先すべきであった。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動霧が出た時に引き返す英断が必要であった。
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

地図を事前にダウンロードすべきであった。天気を最優先にすべきであった。