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転倒

2018年1月23日

 

発生日2018年08月19日
体験者名2017年Y092
登山地域西穂独標

 

 

登山概要

■パーティ人数:5人以上
■山行スタイル:山岳会やサークル
■宿泊:山小屋
■登山内容:山頂往復
■天気:晴

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:した
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:どちらともいえない

 

ヒヤリハット本文

一日目 信穂高ロープウェイ西穂高口駅から西穂山荘(昼食)・丸山・西穂独標・西穂山荘泊 二日目 西穂山荘から焼岳山荘・焼岳・中ノ湯温泉へ下山の一泊二日の山行です。メンバーは百名山を踏破した強者から、経験は積んでいるが岩場の経験の少ない者や体力に自信のない者も含んだ同好会です。西穂山荘で昼食をとり西穂独標への往復の一日目、西穂独標からの下山、路肩を歩いていたメンバーが路肩の砂利が崩れ滑落しそうになりました。転倒の際、辛うじて体を反転させうつ伏せになり、両肘と顎を突くことが出来滑落は免れました。山荘宿泊は13人一部屋の泊まることとなり、蒸し暑く寝苦しい夜を過ごしし二日目となりました。焼岳は8月10日に噴気が観測され、噴気や火山ガスの噴出に注意をし、安全対策をした登山を求められていました。体力に自信のないメンバーは山荘から下山しました。午前6時30分山荘発、10時焼岳山荘でコーヒーブレイク20分、焼岳北峰12時中ノ湯温泉15時20分下山。昼食休憩を含み8時間50分の山行でしたが、焼岳からの下山途中(昼食休憩30分)、尻もち転倒と前のめり転倒がメンバーの何人かにありました。骨折等の大事にはいずれもならなかった。今、考えると、焼岳は活火山で数日前に噴気が観測され、噴火をしては大変だからと上り下りの行動を急かされ、疲れもあるが、気持ちの焦りも転倒に繋がっていったとも思えます。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備
コースコース選定・変更に関して一日目はメンバーが十二分に楽しめると考えコースを作る、二日目は体力に不安のあるメンバーの下山の選択肢を考慮した。
山の状況出発数日前に噴気が観測されたので、噴火情報の確認を十二分行った。焼岳登山中に噴火が起きては困るからと先を急かされた山行となり、山頂での征服感がなくゆっくりと出来なかった。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動中ノ湯温泉下山口への行動時間約3時間(休憩含む)を約2時間と読み違え疲れが倍増した。
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

月に一回、一日の行動時間が5・6時間の山行を中心山登りをしているが、長時間の山行には、事前の体力作りをしなければいけないと思う。