Scan the QR Code

7月の平日に悪天候の中、道を誤りオーバーワークのため、膝を痛めた。

2018年1月23日

 

発生日2017年7月
体験者名2017年Y088
登山地域赤岳

 

 

登山概要

■パーティ人数:2人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋
■登山内容:山頂往復
■天気:雨のち濃霧

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:あまりしなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:あまりしなかった

 

ヒヤリハット本文

7月中旬の平日 前日行者小屋泊、朝早く赤岳に登頂、赤岳山荘から下山の予定だったが、濃霧で道を誤り40分ほど下ったところで、男性1人の方に出会い、道を尋ねたところ、「キレットに向かっているから山頂まで戻って、きた道を戻ったほうがいい。」とアドバイスされてそのとおりにした。下りたところを登るのは、きつくて集中力が切れたら遭難すると必死で登った。とても寒くて携帯の電池も水も2人とも残り少なく7月といっても装備はしっかりしないと危険だと思い知った。結局、行者小屋に戻ったころには膝が痛くて痛くて、小屋から美濃戸までは行きの3倍くらい時間がかかってしまい、膝を痛めてしまった。「少しくらい天候が悪くても朝だから。」「2時間ほどで山荘に着く。」「水は重いから」などといった甘えや傲慢さで、もう少しで遭難するところだった。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備天気予報で2日めは天気が崩れるといっていたのに、地図もコンパスも持っていなかった。携帯の電池を切っていなかった。
コース
山の状況天候が崩れると気温が低くなるということを想定していなかった。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動山泊の際は必ず保険に加入する。(損保勤務のため)
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

この経験から 1.装備は万全にする。 2.天気が悪いときは無理をしない。 3.体調が悪いときも無理はしない。 4.登山計画はしっかりとたてる。 以上のような基本を忠実に守るようになった