発生日 | 2016年12月25日 |
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体験者名 | 2017年Y076 |
登山地域 | 西穂高岳 |
■パーティ人数:2人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ時々曇
■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:あまりしなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:少しした
クリスマス当日、西穂高岳に登頂後、岩稜に新雪が載った柔らかい斜面を下っていました。崩れやすく脆いので最初は後ろ向きでクライムダウンで下りました。しかし、きつい斜面の最後、少し気を抜いて前を向いて歩を進めた途端、アイゼンの踵の雪がボロリ。仰向けでしたが、とっさにアイゼンの刃を斜面に叩きつけ、1メートルくらいで停止。油断してはいけないと、この先は慎重に進みました。 そのわずか数分後、後ろから「あっ!」という声が。見ると私と全く同じ場所で滑落する人が。その人はなかなか止まらず、ついに見えないところまで滑り落ちてしました。上ではすぐに救助要請をされた方がおり、滑落された方も立ち上がって上に登り返していました。下山後の遭難情報を見るとその方は怪我を負ったものの無事だったようです。ただ、私もあの状態と紙一重だったと思うとゾッとする体験でした。
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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装備 | |||
コース | |||
山の状況 |
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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楽観的・希望的な解釈 | |||
調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |||
安全最重視の行動 | 西穂山荘から西穂高岳は行程がやや長く、その日中に下山しようと思い、焦る気持ちがどこかにありました。確実にクライムダウンしていけばいいのに一歩一歩を疎かにしたことが原因です。 | ||
リスク低減行動の継続的実践 | |||
その他 |
無雪期、積雪期にかかわらず、確実なホールドを心がける。特に下りはクライムダウンを面倒がらない。