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九重山法華院温泉山荘から北千里ヶ浜へ向け道迷い

2018年1月18日

 

発生日2016年6月
体験者名2017年Y066
登山地域九重山

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋
■登山内容:縦走
■天気:晴れ

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:どちらともいえない
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:し

 

ヒヤリハット本文

 法華院温泉山荘横から沢沿いを北千里ヶ浜方面へ登って行こうとしていた。登山者も多く道迷いなんて頭の片隅にもなかった。  前日は、九重山群の1700m以上の山を5座登頂し、当日は朝から残る1700m以上の山を2座登頂したところであり、あとは牧ノ戸峠へ向けて下山する予定で前述の場所を登っているところであった。  沢沿いを登り始め、徐々に沢も細くなり、気付けばちょろちょろ水が流れる岩場を登っていた。岩場の登りが厳しくなり、疑問になり始めたところ、まだ真新しい地図の落とし物もあったことやところどころに足跡も残っていたことから、この時点では、道を外していることをはっきり認識していなかった。さらに10分くらい登ると木々は突然なくなり、眼前には岸壁が現れた。スマートフォンを使った地図でGPSによって位置を確認すると50mは道を逸れていることがわかった。念のため2種類の地図を確認したが、いずれも同じ結果だった。  『道迷いは元位置に戻れ』これは鉄則。そう考えて来た道を戻ろうとするが、急な岩場を下りるのは不安がある。また、前日からの疲れもあったのだろう『50mくらいなら山道まで平行移動しよう』と考え、ひどい藪を進んだ。GPSを確認しながら須進んだ。20mくらい進んだところで『やっぱり戻ろう』と考えにも迷いがでる。しかし、迷いに気付いた場所にはたどり着けず、結局、山道方向へ進むことにした。あまりにも酷い藪こぎにも疲れ何度か藪の中に座り込む。藪も急な斜面になっているので、足元を注視しながら進んだ。『あっ』と気付くと藪の下は崖になっているようで、そのままでは滑落の恐れもあるところにでた。スリップしないよう慎重に山側へ移動しつつ脱出。どれぐらい経っただろうか。少なくとも30分は藪こぎをしただろう。藪の隙間、3mほど下方向に山道を発見。慎重にそこへと移動し、難を逃れた。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備
コース道を逸れていることが判ったが元位置に戻らず藪こぎを選択。 藪の中でさらに戻ろうなど、迷いを発生させた。
山の状況

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他前日は、体調がよく、予定以上に歩いた。 前夜、山荘で出会った方と盛り上がり、結構長時間お酒を飲んだ。 当日の体調がよくなかった。

 

対策

(1)細やかにルートと現在地の確認を行う。 (2)道迷いが判明したら、逸れた場所まで戻る。