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低山での道迷い

2018年1月18日

 

発生日2015年11月
体験者名2017年Y062
登山地域井洞大杉登山道

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:旧トレッキングルートにある大杉めぐり
■天気:晴れ

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:少しした
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:少しした

 

ヒヤリハット本文

国有林内で林野庁が井洞大杉トレッキングルートとして整備し、かつて最寄りの自治体も町役場からバスを出してトレッキング大会を開いていた。その場所を再訪したが、道は一部 荒れており、人も登らなくなったので登山道はシダで隠れる状態になっていた。山腹につけられた道から下る場所があるのだが、下山時 行き過ぎて間伐で林業家がつけた道に踏み込んでしまった。下り方向には踏み跡がいくつもあるが 気が付くと道がなくなる状態。そこを上下すること数回。間伐材に乗ると下が切り立った崖のような場所もあった。何度も戻ることを繰り返したが、結局 道がわからず、最後は見当をつけて山を下り登山道に出て下山はできたが、ほとんど人が登らない登山道であり、心理的に焦った。 それ以来、低山には気を付けるようにしている。 

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備装備として調理をするためのコンロを持参。登山道の崩壊地があるので念のためのロープと熊対策としてラジオを持参した。山間部ではラジオの電波が入らず、使いものにならず。ザックについている笛を使った。
コース
山の状況・トレッキングルートの下に営業を停止したスキー場があり、その場所の整備として植林や下草刈りを行う活動に参加していた。そのためトレッキングルートは馴染みの場所であった。登山道が荒れて人が入らなくなっていることは承知していた。気になっていた点は 活動地に栗の木があり、熊がおりてきていたことから この山域は熊がいることはわかっていた。冬眠前の時期であり 普段と違ったのは 熊対策だけ気を付けた。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

低山だと侮らない。特に人が入らない場所に入山する際は目印となるテープ等を持参し、必要に応じて目印をつけていく。熊対策としてラジオは役に立たない。ベルや笛、声出しで対処する。