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白馬岳で道迷い

2018年1月18日

 

発生日2015年7月
体験者名2017年Y055
登山地域白馬岳

 

 

登山概要

■パーティ人数:2人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋
■登山内容:縦走
■天気:曇り時々ガス 夜明け前

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:あまりしなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:あまりしなかった

 

ヒヤリハット本文

大雪渓から白馬岳へ登り白馬山荘に宿泊。翌朝3時に山小屋を出発し祖母谷温泉へ下山した。 天気は悪く前日も雨が降っていた。当時は曇りで時々ガスがかかっていた。 下山の際大学生の男性4人組と一緒に出発した。(彼らは元々知人であったが一緒に行動していたわけではない。このときはたまたまルートが一緒になったため一緒に出発した。)明るくなったら別れてそれぞれで下山することにしていた。 出発から1時間もかからないうち、歩行スピードから旭岳を通過する際には彼らが先頭で歩いていた。ガレた足場に集中して歩いていると、自分の同行者が「歩きにくい。おかしい。」と言い出した。よく確認すると2~30m手前で本来のルートはカーブしていた。そこで初めて彼らがマーキングを確認していなかったことに気付いた。 普段は2~3人で行動し、自分が先頭に立つことが多い。このときは前に彼らがいたため、無意識に着いていけばいいだろうと思ってしまっていたように思う。また、足元も暗くヘッドライトの明かりで歩いていたため集中していたと思う。全く歩きにくいとは気付かなかった。体力がある若者ではもっと気付けなかった可能性がある。同行者がその時のメンバーの中で1番経験があったため気付けたのではないだろうか。あのまま直進していたら反対の谷に滑落したりしていた可能性があった。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備
コースルートが長く、緊張していた。
山の状況天気が悪く、足元も濡れていた。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈大学生の登山者だし、マーキングを確認しながら歩くという基礎は知っているだろうと思い込んでいた。意識の疎通が出来ておらず、歩行スピードで列が出来てしまった。 あまり前に3人以上いて歩くということに慣れておらず、自分もマーキングを確認することを怠った。
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他当初は2人で歩く予定であった。

 

対策

ただ足跡、先行者に着いていくことはしない。マーキングがあるルートは確認する。