Scan the QR Code

初秋の奥秩父:鶏冠尾根で道迷い

2018年1月18日

 

発生日2013年09月01日
体験者名2017年Y036
登山地域

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋
■登山内容:山頂往復
■天気:曇り後雨

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:あまりしなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:少しした

 

ヒヤリハット本文

出発地の道の駅みとみからの出発が遅く10時頃となり、鶏冠尾根上部:鶏冠山より木賊山間はバリュエーションルートとなるが、木賊山山頂直下で18:00頃日没、ガスにまかれ、道迷いでビバーク。 木賊山山頂直下は、登山道(踏み跡)が木賊山山頂直下を左に大きくトラバースしているが、途中崖崩れで寸断され、また、ガスの発生によりヘッドランプの光が反射され、2~3メートル先も見えない状態で、道を完全に見失う。 山頂まで尾根続きに直登したいところだが、コメツガ大木の倒木と石楠花の藪や岸壁に阻まれ直登不能だった。 夜半に雨が本降りとなったが、翌朝明るくなり雨は降り続けたものの、ガスが薄くなり、山頂直下を強引にトラバースしていたら本来の登山道を発見し、木賊山山頂に至る。但し、途中の踏み跡もけもの道が錯綜し、何度か後退、前進を繰り返した。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備
コース20年ぶりに登山復活し、本格的に登山再開初回のコースとして、甲武信岳に至る本ルートの選択はミスチョイスであった。 学生時代は山岳部に所属し、奥秩父は沢登りを上級ルートも含め単独・グループでこなしていたため、一般登山道をあえて敬遠した。 宿泊予定であった甲武信小屋の徳さんからは、早朝に出発するように言われた。
山の状況時間の遅れを取り戻そうとピッチを上げるも、途中から雨、ガスが発生し、鶏冠山上部で石楠花藪に登山道を見失うこと度々で、思いの他時間がかかり、日没時間切れとなった。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動道の駅みとみまでマイカーで出かけたが、途中ヒッチハイクの学生を拾い、下宿先まで送ったため、道の駅みとみ到着が1時間以上遅れた。 久しぶりの山行準備に時間がかかりほとんど寝ていなかったため、道の駅到着後仮眠をとり、結果出発時間が当初の6時から10時と4時間遅れとなった。
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

早目の出発、ロングコースではツエルトの携帯、ヘッドランプの強力化