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通いなれた残雪季春山道迷い

2018年1月18日

 

発生日2013年3月
体験者名2017年Y034
登山地域コヤマノ岳

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:曇り、濃いめのガス

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:あまりしなかった
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:あまりしなかった

 

ヒヤリハット本文

通いなれた山、そしてルート。地形もかなり熟知しているつもりだったが、濃いガスの中勘頼りで歩いているうちに方向を間違ってしまった。多少の道間違いをしても大事に至らない自信があったため、コンパスでの確認もしていなかった。気が付くと当初予定と全く異なる道標に出会いルートミスが判明。周辺のルートは一通り知っていたので、コース変更をして下山した。通い慣れたルートであったため基本的な位置確認を省略したことが原因。途中でコンパスで確認していたらあり得ない方向間違いであった。当初少しずれたところを下っていたため正しいルートに出るよう斜面を巻いていたが、巻き過ぎた。以後GPSを購入し途中で現在位置の確認を習慣化したことにより、藪道、積雪期などでも不安感が無くなった。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備
コース
山の状況残雪季の雪山であるが通い慣れた山域であり計画時の不安、問題意識はなかった。ガスが掛かっていたが、ルートは熟知しているつもりで不安はなかった。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動巻道をトラバース中にコンパスによる方向確認を怠ったことに原因がある。
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

GPSによる現在地確認を習慣化した。