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東吾妻山で道迷い

2018年1月17日

 

発生日2001年5月
体験者名2017年Y010
登山地域東吾妻山

 

 

登山概要

■パーティ人数:2人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:縦走
■天気:晴れ

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:少しした
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:少しした

 

ヒヤリハット本文

午後12時頃、浄土平から一切経山を経て、東吾妻山に登り、吾妻スカイラインを経て浄土平に下山中、残雪で下山路が不明瞭で目印になる赤布も無く、ルートを外してしまった。樹林帯の中で、見通しが悪く、地図では自分の位置を正確に把握することが出来なかった。妻と二人で行動していたが、少し焦りを感じた。持っていた2万5000図の地形図とコンパスでおおよその下山口の方向を見定めて、安全な斜面20分ほどを下って下山ルートに戻った。子供の頃からボースカウトで読図や登山を経験していたので、精神的にも技術的にも役に立ったと思っています。中学生の頃から仙丈ヶ岳や唐松岳などを登っていたので、標高の低い山を少し軽視していたかもしれません。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備持ち物についてもチェックリストを作成し、必要な物は持参していた。
コース要所要所で、時間を確認し、地図と道標を確認しながら行動しており、東吾妻山までは残雪でも道に迷うことは無かった。
山の状況

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動市販のガイドブックを参考に登山計画書を作成していた。今までの経験から、決して無理な計画はしていなかった。計画書は事前に親戚にも渡しており、登山保険にも入っていた。天候、体調にも問題無く、出発した。
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

残雪期の登山では、事前にヤマケイなどで情報を確認している。また、トレースの無い場合は、妻と相談して無理をしないこととしている。実際に、現地に着いて天候が予想より悪くて登山を止めたり、途中で引き返したことも何度かある。