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丹沢の源次郎ノ沢で滑落寸前に

2018年1月17日

 

発生日約50年弱前の夏
体験者名2017年Y001
登山地域塔の岳

 

 

登山概要

■パーティ人数:1人
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■登山計画時にそのリスクに対する検討を行ったか:した
■行動中にリスク回避や軽減が行えたか:しなかった

 

ヒヤリハット本文

今から約59年程前の夏、憧れの革靴を購入しさっそうと登り慣れた丹沢へ、毎週歩き回っていた自分にとって庭の様な処、初めての革靴の慣らし山行のつもりでしたが、思った以上に靴擦れの痛みが酷く、途中、金冷やしの山小屋の親父さんが見かねて草鞋を作って下さいましたが、登山口まで草鞋が持たないのでは?と、何を思ったのか?(未だに自身でも、その時の愚行を判断した事が信じられません)草鞋で(何を履いていても関係ありませんが)源次郎ノ沢を下り始めましたが、気付くと草付にしがみついている自分がいました。 進退窮まり、その時はもうこれまでと、死を覚悟しましたが、じりじりとほんの僅かづつ移動出来、無事、滝上に戻ることが出来ました。 そこからは登山道に戻り、草鞋は途中で駄目になり、裸足で下山しましたが、登山口まで無事の戻ることが出来た時、私の異様な表情に気付いた方から、どうしたの?と、声を掛けられた途端、ゲラゲラと笑い出し、笑いが収まった時、助かったのだとようやく安堵することが出来ました。 その頃の源次郎ノ沢は、まっすぐ滝上から下までストンと垂直な形をしていました、未だにその時の光景を忘れる事は有りません。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備
コース
山の状況

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策

今の山靴は購入直後に其の儘山へ行っても問題ありませんが、当時の革靴は少しでも足に合わないと、何度も慣らしの歩行(ハイキング)を行っても、結局駄目で、オーダーで作ってもらってやっと靴ズレから解放されました。 学んだ事は、用具は必ず事前に試用し、使い慣れたものを持って行く事と、 登山、下山どちらも登山道を外れると痛い目に合う。 慣れた山程、軽視しがちですが、その様な時こそ基本セオリーをしっかりと守る事。