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20170017

2017年12月28日

 

 

STEP1 疑似体験したヒヤリハット

 

タイトル那須岳
発生日2016年9月
体験者名2016年Y413

 

STEP2 省察

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備雨具を着用しての出発携帯での天気はとれたか? 場所によっては取れる場合もある。
コースルート上に避難小屋やロープウェイ等の避難設備がある。
元々は下山口をロープウェイ上の駅に計画していたのでは。
下山予定のロープウェイが強風のため運行中止
山の状況標高1900m代で活火山。樹林帯が無い。小雨はじめの朝日岳山頂は強風。 茶臼岳山頂付近で雨と風が強かった。
森林など無く避難小屋まで吹きさらし状態。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈メンバーは天気予報の回復に向かうことを信じていた。
調査・観測結果に基づくリスク対策行動天気予報の直前の確認。未明まで雨予報で徐々に回復。
安全最重視の行動強風の朝日岳往復後の行動続行判断。
リスク低減行動の継続的実践
その他山岳会の山行。

 

STEP3 概念化

■類似した自分の登山経験

■どのように対応すべきと考えたか

天気予報での行動判断は難しいですよね。「未明まで雨予報で、徐々に回復に向かう」と前日、複数の天気予報見ての行動判断だと思います。翌日の明け方には雨がやみ、お昼ごろは雲が取れ段々と晴れてくると誰もが判断すると思います。早朝4:00に予想通りの小雨の中を雨具を着て登山開始。でも天気の流れは好天へとならず回復がかなり遅れたようです。また、天気予報を信じ込み計画を続行されたと思います。避難小屋から上は森林限界になっていて、場所によっては風向きや山の地形、形状により、かなりの強風にも遭遇。スクラムを組んでの下山は辛かったと思います。参加者が結構強い山岳会、クラブのメンバーの方であって、誰もが天気回復を信じて我慢し、計画通り動かれていたと思います。体力や足の遅いメンバーが中に居たら中止を含む行動短縮・変更など行動状況が変わったと思われます。天気予報はあくまでも下界の天気予報で、山岳では天気回復が遅れたり、下界は晴れていても山の上部は一日中、雲の中で雨風が強かったことがよく言われます。また想像以上に天気が悪化してきたなどです。天気が悪ければ天気予報の情報は登山直前、登山中の再確認が必要。山岳天気アプリがとれるなら雲の状況や動向などで行動を判断していくのはどうでしょうか。ロープウェイの強風により運休のアナウンスはショック!でも駅には人がいて営業されているので、いよいよ他に逃げ場が無い時など避難ポイントとして考えられました。

 メンバーの力量がそろっていても、天気予報を信じての暗黙の行動は避け、アプリなどをマメに使用し、回避策をメンバー全員でその都度話し合いながら行動したらツライ目にあわなかったとおもいます。

■今回の分析で獲得した知識や技術

今現在は、携帯・モバイルなどの山岳天気アプリ使用方法をもっと熟知する、悪天候の中における、リーダーシップ・メンバーシップの再認識を学んだような気もいたしました。 

下山後の温泉で体を癒しながら、やっと回復してきた那須岳を眺め、気象の判断の難しさを痛感かな。ケガも無く安心のひと時、御疲れ様でした。

■今回の分析で得た(気づいた)発想

 

STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果