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20170014

2017年12月2日

 

 

STEP1 疑似体験したヒヤリハット

 

タイトル踏み外しによる滑落
発生日2014年05月06日
体験者名2016年Y664

 

STEP2 省察

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備丸山へ下山するまでは、ピッケル・アイゼンが望ましい。アイゼンは10本爪でも大丈夫だが、初心者なので、つねにアイゼンがずれていないかなどをチェックしてあげる必要がある。
コース
山の状況

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動ロープの結び方の練習は直前ではなく、事前に十分な練習を!概して事故は難所を過ぎた後に起こるもの。なので本当に安全な所までは声がけして、集中力を持続させるよう促す必要がある。
リスク低減行動の継続的実践経験者3人に初心者3人であれば、初心者1人に対しマンツーマンで経験者が付くことができる。そしてそれぞれの経験者が初心者をケアすることが重要。
その他

 

STEP3 概念化

■類似した自分の登山経験

■どのように対応すべきと考えたか

西穂独標は、残雪期でも気の抜けない所があり、それなりの技術を要します。
今回投稿者様のグループは、8mm×25mのロープを持っていかれたようですが、ハーネスとカラビナ数個・スリング数個も携行した方がよかったです。メンバーの内の半分が初心者であれば、全員がハーネスを最初から装着し、難所が近づいたらすぐにロープを結びあって、お互いの安全を確保した方がよかったです。

ロープを結びあって確保する方法は二通りあります。一つはコンティニュアス(同時行動)、もう一つはスタカット(隔時行動)です。コンティニュアスは簡単なようにみえますが、実はとても難しい技術です。十分な練習の上で実践しないと、滑落者に引きずられて皆が滑落してしまいます。公園や里山などの安全な場所にて、方法をマスターしておく必要があります。

滑落時の対処についてですが、投稿者様も書かれている通り、ストックは後回しにして、滑落者の安全確保を先にするべきでした。できることなら経験者が滑落者の所まで下りていき、ロープをセットしてあげると尚よいです。滑落者は動揺しており、ロープを間違って結んでしまうかもしれません。

また、登山前夜にボウラインノットを学習したそうですが、登山に使う基本的なロープの結び方は、平地で事前に何度も練習しておかなければなりません。
最低限必要な結び方は下記の通りです。
ボウラインノット
エイトノット
クローブヒッチ
オーバーハンドノット
これを会の例会などで繰り返し練習されることをお勧めします。

トイレについてですが、初心者はとにかく経験者に付いていくことで精いっぱいだと思います。なので引率者が適当な場所で休憩を適宜挟んであげることが重要です。

■今回の分析で獲得した知識や技術

■今回の分析で得た(気づいた)発想

 

STEP4 専門家との意見交換や登山での実践を行った結果