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同行者が熱中症による疲労で下山困難

2017年7月13日

 

発生日2012年08月07日
体験者名2016年Y724
登山地域長野県鳳凰三山

 

 

登山概要

■パーティ人数:2
■山行スタイル:―
■宿泊:―
■登山内容:山頂往復
■天気:快晴

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:
■病人:他人
■病状種別:熱中症
■病気の程度:不明
■発生時の対応:どんどこ沢を下り青木鉱泉に戻るルートをとったが、同行者は歩行ルートの引き返しの分余計な時間とエネルギーを使ったため疲労がたまり、なおかつ快晴の直射日光を浴び続けたため熱中症になり、下山時に意識朦朧となり、足を前に出すことさえできなくなった。
■発生した後の対応:続行
■病気の原因:5時半を回っていたため、宿の主人が夕食の提供を拒否

 

ヒヤリハット本文

8月7日新宿より中央線にて韮崎下車バスで青木鉱泉まで行き。登山開始。9時間で薬師小屋に到着。5時半を回っていたため、宿の主人が夕食の提供を拒否。予約していたにも拘らず、夕食にありつけなかったため、同行者は寒さと空腹のため400円も出してカップラーメンを食べたが、私は断固拒否。バーボンと、つまみだけを食い就寝。寝床で寒さのためと空腹のため悪寒を感じた。翌朝は他の客同様に朝食は出た。宿代は夕食分を差し引いて支払ったが、夕食時に他の客が食べている最中に到着したにもかかわらず夕食を出さない宿があるということはあり得るのかと思った。薬師小屋という山小屋である。これが同行者の体調不良の原因にもつながっていたと思う。 翌8日6時出発で阿弥陀に向かう。8時過ぎに到着。休憩の後地蔵岳に向かう。11時近くに同行者とはぐれるが13時過ぎに無事合流できる。同行者は地蔵の曲がり角を直進してしまった。昼食後下山開始。どんどこ沢を下り青木鉱泉に戻るルートをとったが、同行者は歩行ルートの引き返しの分余計な時間とエネルギーを使ったため疲労がたまり、なおかつ快晴の直射日光を浴び続けたため熱中症になり、下山時に意識朦朧となり、足を前に出すことさえできなくなった。コースタイムが倍近く掛かった。しかも、どんどこ沢が嵐で増水したため、コースが破壊され、さらに護岸工事がされていたため、山巻きのコースに変更されていた。韮崎行きの最終バスの時刻に遅れたため、青木鉱泉で風呂に入り、タクシーを待つ。同行者は風呂上りに体調を回復した。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備夏山の装備は完璧であった。食料は山小屋でとるものだと思っていたから、水と軽スナックと行動食のみ
コース韮崎から青木鉱泉行きのバスが9時過ぎまでなかったため、予定した時間より到着が遅れた。どんどこ沢の様子が現地で初めて知った。前もって入手できていれば対応できたが。
山の状況快晴で気温が高かった。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動自分は体力的ににも体調も好調だったが、同行者が熱中症になった。・初心者で、地図も持たずに参考した事。地蔵のオベリスクを見ないで直進するとは思っていなかったこと。曲がり角では後続者の注意をしないといけない。 熱中症は個人差がある。相手の体調も気にかけるべきであった。 予約しても夕食が食べられない山小屋が存在すること。
リスク低減行動の継続的実践
その他初心者。

 

対策

同行者とはぐれない