発生日 | 2011年10月23日 |
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体験者名 | 2016年Y318 |
登山地域 | 夜叉神峠~高川山~桃ノ木温泉 |
■パーティ人数:2
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:縦走
■天気:晴れ
■解決種別:1
■場所 :下り
■原因(環境):紛らわしい目印(間違った赤布)
■原因(人):
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:Yes
■迷ったときに現在位置を把握できたか:Yes
■現在位置や正しいルートを確認する手段:GPS
■道迷い後の行動:来た道を戻る
高川山から尾根筋を歩いたが、目印と思われる木や枝につけられた赤い布をたどっていったところ急な崖に行きあたってしまった。GPSで現在地は桃ノ木温泉のすぐ近くであることは分かったが、間に谷川が流れており、近くに橋はない。 まだ15時前だったので、引き返すことにしたが、携帯が通じるので一応消防に電話をして状況を説明したところ、「そこから動かないように」との注意を受けた。足場の悪いところだったので、尾根筋まで引き返す途中、警察から「救助に向かう」という電話が入った。 結局、19時過ぎ、暗くなってから地元の人(民間人)を案内人にした警察官と落ち合うことができ、案内に従って無事下山することができた。 案内人に赤布のことを話したところ「自分たちのメンバーが引き返すときの目印につけたもの」だとのことであった。下山路は尾根筋から少し下がったところに標識があったのだが、尾根からは見えない。赤布を頼ったのが間違いだったとは思うが、紛らわしい目印を付けて放置するのは問題だ。
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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装備 | ヘッドランプや呼子などは常時携帯していたのでよかった。 | ||
コース | 下山路をもっとしっかり把握しておくべきであった。 | ||
山の状況 |
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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楽観的・希望的な解釈 | |||
調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |||
安全最重視の行動 | |||
リスク低減行動の継続的実践 | |||
その他 | 同行者は崖をそのまま下山したらどうかとの意見であったが、私はリーダーとして引き返すことに決定した。結果としては強引に下山しても何とか下山できたかもしれないが、その時点では大きなリスクを背負うことになったと考えている。 |
登山者の少ないルートでは、標識が無かったり、古くなって判読できないことがある。こういうルートを歩くときには特に注意を要する。