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道迷いでルートをそれる

2017年2月24日

 

発生日2015年07月25日
体験者名2016年Y354
登山地域台高山脈・迷岳

 

 

登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :下り
■原因(環境):
■原因(人):誤認識
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:No
■迷ったときに現在位置を把握できたか:No
■現在位置や正しいルートを確認する手段:地図
■道迷い後の行動:コースを修正して目的地(ルート)へ

 

ヒヤリハット本文

登頂までは何もトラブルなし。周遊コースを取ったので、初めての道を下山。尾根筋降下中、途中までピンクテープが多かったのがぱったり無くなった。地図では沢まで下降後、対岸を渡るようになっていた。そこで、てっきり沢までの下降道を行き過ぎてしまったものと判断し、植林帯を強引に下降。かなりの急こう配であったが、木にぶつかって止まることを繰り返して何とか沢まで到達。途中で木々の間から橋のようなものが見え、高度を地図で確認すると同じ位の水平地点であったので確信したものの、いざ沢まで到着すると何も無かった。沢をそのまま下るにはやや険しく、途方にくれる気持ちを抑えつつ慎重に沢下りをすると、対岸にピンクテープがあるのを発見。かなり遠かったが何とか対岸までよじ登り、無事コースを確認。ほっとした。尾根筋から下るのを遅かったのではなく、実際には早すぎたのだと思った。高度計を過剰に信用した(登山前に標高を確認を怠ったかもしれない)ピンクテープに頼り過ぎたことが敗因と思慮。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備ラッペル装備があればより安心だった
コース現在の地形の確認と地図のイメージを重ね合わせるために、常に周りをキョロキョロ見渡すことが非常に重要と思う
山の状況

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他登山道にはピンクテープがあるという思い込み

 

対策

その他も意図せずにコースを外れる経験を繰り返した結果、地図で十分に確認できればヤブ漕ぎなどをして敢えてコース外通過を恐れなくなったことは結果的には良かった。それ以降、コースアウトしてもあわてたり、あせったりすることは無く、木々を利用して登り下りする技術を身に着いた。十分にそんな経験を積んだ結果、今年の夏は槍ヶ岳を北鎌尾根経由で登攀することができた。