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近所の里山での道迷い

2017年2月24日

 

発生日2015年6月頃
体験者名2016年Y794
登山地域新潟県国上山~弥彦山~多宝山

 

 

登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:縦走
■天気:晴れ

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :登山道
■原因(環境):道が不明瞭、渡渉
■原因(人):
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:No
■迷ったときに現在位置を把握できたか:Yes
■現在位置や正しいルートを確認する手段:GPS
■道迷い後の行動:コースを修正して目的地(ルート)へ

 

ヒヤリハット本文

地元の里山(標高400~600メートル級)の低山を縦走しようと入山。一つ目の国上山を超え、弥彦山への縦走時に道が不明瞭であったが踏み跡があり、登山道と思い進む。途中渡渉点で、渡渉先の道が分かりづらくまたテープなとも見当たらず不安を感じ始める。この時点ならまだ来た道を戻ることは可能であったが、踏み跡を信頼して進んで行く。途中踏み跡が消えており、道がわからなくなり引き返すことを決断するが不明瞭な道を進んできたため戻る道もわからなくなる。スマホのGPSアプリでロギングしていたため、トラックバック機能を使ってある程度の道程を戻るが、それでも正規の登山道には戻れずより不安が増す。GPSにより、登山道は現在地の斜面の上側と予測し藪漕ぎを行い、なんとか登山道に戻れた。テープなどのマーキングをもっと確認すべきであった。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備普段は持参するツェルトも持参なく、食料も行動食はあったが非常食などは持参しておらずかなりの軽装備であった。地元の低山ということで、安易な思いがあった。行動食のみで十分という認識であった。
コースインターネットで他の人の縦走記事を見て、自分も同じ道を歩くことを考えて計画した。
山の状況イノシシ?狸?ハッキリとは見えなかったが、10メートル程先で動いており、道迷いで不安な心に更に不安を感じた。

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他登り慣れている山域のため、気楽な思いで縦走を思いつき実行した。当然地図は持参していたが、道が不明瞭になってもわかるだろうという安易な気持ちがあった。特に不安はなかった道が不明瞭になっても、そのうちマーキングが出たり道が明瞭になるだろうと、少し不安を感じながらも安易に考えて進んでしまった。 

 

対策

GPSの活用。どのような山でも非常食やサバイバルシートなど常備する。不安を感じたらすぐに引き返し、道を再確認する。