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ロストルート

2017年2月24日

 

発生日2012年08月13日
体験者名2016年Y287
登山地域南アルプス 小赤石岳~赤石岳の稜線

 

 

登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋泊
■登山内容:縦走
■天気:濃霧

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :下り
■原因(環境):視界不良(濃霧)、道が不明瞭(間違った踏み跡)
■原因(人):
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:Yes
■迷ったときに現在位置を把握できたか:Yes
■現在位置や正しいルートを確認する手段:高度計
■道迷い後の行動:来た道を戻る

 

ヒヤリハット本文

南アルプス南部、千枚小屋、悪沢岳から赤石岳を経て百間洞へ向かう途中、小赤石岳~赤石岳の稜線を歩行中にロストルートした。踏み跡もしっかりあり、正規ルートと信じて疑わず、気付くのに40分以上経過。天気は濃霧、視界は20m程度。いつまで経ってもコルに到着しないため、高度計を見たら稜線から300M下っていた。下ってきたと思われる踏み跡をたどり、小赤石岳の山頂に戻ることができた。翌年、晴天時に再訪した際に道を外れた場所を探したところ、ハイマツ帯の切れ目から下る場所を見つけた。濃霧でなければ稜線から外れたことに気付いたはずである。それ以降、視界不良時の行動には慎重になった。また、これを期に、現在地の確認目的のためにハンディGPSを携行するようになった。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備特になし該当事項無し該当事項無し
コース濃霧ではあったが、避難小屋まで30分程度の場所であり、稜線上でも強風等がないこと等から安心感が注意力低下を招いたかもしれない。コース選定、朝の早立ち等、行程上の大きな問題が原因とは思っていない。該当事項無し該当事項無し
山の状況濃霧ではあったが、稜線上でも強風等がないことが気の緩みを招いたかもしれない該当事項無し濃霧への注意力・認識不足

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他十分に事前調査は行っていた該当事項無し該当事項無し

 

対策

視界不良時の行動には慎重になった。また、これを期に現在地の確認目的のためにハンディGPSを携行するようになった。