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残雪上の道迷い

2017年2月24日

 

発生日2002年頃のGW
体験者名2016年Y885
登山地域マキノ、赤坂山~三国山

 

 

登山概要

■パーティ人数:1
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:日帰り
■登山内容:縦走
■天気:晴れ

 

ヒヤリハットタイプ

■解決種別:自力下山
■場所 :登山道
■原因(環境):道が不明瞭(多くのトレース)
■原因(人):
■道に迷ったかもと感じたときにすぐに対応したか:No
■迷ったときに現在位置を把握できたか:No
■現在位置や正しいルートを確認する手段:勘
■道迷い後の行動:コースを修正して目的地(ルート)へ

 

ヒヤリハット本文

調子よく歩いていたが、残雪が多いところで方向を見失った。足元にはたくさんの足跡があるが、どこへ向かう足跡か、迷っている足跡かもわからず、見える範囲に人影もなくなった。ふと足元から水の流れる音が聞こえた。雪解けの沢の上に立ち止まっていたことに気づいた。これは落ちたら確実に死ぬ、とあわてて、でもそっと音から遠ざかった。人とすれ違って時間がたっていないこと、直前まで人の話し声が聞こえていたこと、まだ陽が高いことを心の支えに、野生の勘で歩き、なんとか登山道に出たときは本当にホッとして、階段の途中なのに座り込んで休憩した。再び歩き始めたら、かなり前に私を追い越したソロの女性に会い、その人も「怖かったね~」と。迷い始めた所は定かではないが、登山道に戻った位置は違っていた。結局ルートをきちんと確認しないまま踏み跡をたどっていただけなので、何人かが間違ってうろうろした場所で進むべき方向が分からなくなったと思う。きちんと目印のある山はしっかり確認しながら歩かないといけないと反省した。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備
コース残雪状況を調べていなかった。
山の状況

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他根本的に地図読みができていないことが一番の問題。テープ等標識を頼りにしているはずが、いい加減に見ていた。どこかで見落として踏み跡を頼りにおかしな道に入り込んだ。

 

対策

ルートが分かりづらいときは、テープが見えない範囲に行かず、次のテープを確認して動くようにしている。怪しい踏み跡はここまで戻るかも、という想定をする。