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雪山での滑落未遂

2017年2月23日

 

発生日2016年04月30日
体験者名2016年Y851
登山地域大天井岳

 

 

登山概要

■パーティ人数:6人以上
■山行スタイル:ガイド登山
■宿泊:山小屋泊
■登山内容:縦走
■天気:雪、強風

 

ヒヤリハットタイプ

■対応(解決種別):[救助要請(山小屋・他登山者)]
■場所:[下り/斜面]
■原因(人):[バランスを崩した]
■原因(コース/環境):[雪・氷/足元のステップ状の雪面が崩れ]
■怪我の程度:[無傷]
■怪我の部位:[―]
■滑落した瞬間の対応:[リスク回避行動を行った/無事ピッケル制動にて停止]
■滑落距離:[5m]

 

ヒヤリハット本文

GWの残雪期に、常念岳→燕岳の縦走を計画。初日の常念岳登頂、二日目午前の大天井岳登頂まではお天気にも恵まれ、若干の遅れはあったものの順調でした。 昼食後、大天井岳の残雪期は夏道は危険、とのことで直登。山頂から縦走ルートに乗るまでが大変な急斜面の下山となりました。 ちょうどそのころから吹雪き始め、視界も不良に。パーティの後方にいたメンバー一人が、足元のステップ状の雪面が崩れ、4~5mスリップ。かなりの急斜面でヒヤリとしましたが、無事ピッケル制動にて停止。 その後はパーティの先頭を歩くガイドのすぐ後ろの位置で歩いてもらい、事なきを得ました。 あわや滑落かと思われたそのメンバーは、以前やはり雪山で怖い思いをしていて、少し腰が引けて歩いていたように思います。早めに前に出し、指導してもらいながら歩けばよかったと思いました。 また、吹雪いてきていた事や、事故、時間の遅れも気になって、ほかのメンバーにもその後はプレッシャーがあったかも知れません。 その後も道迷いなどもあり、予定時刻よりかなり遅れて燕山荘に到着しました。 無事到着できて、本当に良かった。到着時は万歳三唱しました。

 

要因分析

 

装備や外的要因の分析(3×3要因分析表)

 計画時出発直前行動中
装備
コース
山の状況

 

登山者自身の内的要因分析(技術、知識、体力、経験等)3×5登山者分析表

 計画時出発直前行動中
楽観的・希望的な解釈
調査・観測結果に基づくリスク対策行動
安全最重視の行動
リスク低減行動の継続的実践
その他

 

対策