発生日 | 2010年7月末 |
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体験者名 | 2016年Y925 |
登山地域 | 飯豊山 |
■パーティ人数:4
■山行スタイル:山岳会やサークル、クラブの山行
■宿泊:山小屋泊
■登山内容:縦走
■天気:雨
■対応(解決種別):[救助要請(山小屋・他登山者)]
■場所:[不明/雪渓]
■原因(人):[―]
■原因(コース/環境):[―]
■怪我の程度:[無傷]
■怪我の部位:[―]
■滑落した瞬間の対応:[リスク回避行動を行った/アイゼンもピッケルもなくトレースのついていない急斜面の雪渓をお尻をつきながら両手両足でバランスを取り約リスク回避行動を行った/0mトラバース]
■滑落距離:[―]
2010年7月末、石転び沢を登って2泊3日で飯豊山に登り往復する山行計画を立て、仲間3人と山麓の小屋に前泊しました。夜から降り出した雨と落雷で石転び沢を登るのは危険と判断し、車で移動し大日杉コースに転身しました。その際アイゼンは必要ないだろうという判断になりアイゼンを車に残して登山を開始しました。雨は降り続きやがて視界が利かないほど真っ白になり現在地点も進む方向も見失いました。沢が出てきたので渡ろうとした際足を滑らせ浅瀬に落ち靴の中はびしょびしょになりました。それでも飯豊山に何度も登ったことのある仲間の勘で歩を進めました。すると目の前に雪渓が現れました。どうやら急斜面の雪渓をトラバースしないと目的地には進めないようです。アイゼンもピッケルもなくトレースのついていない急斜面の雪渓をお尻をつきながら両手両足でバランスを取り約10mトラバースしました。怖かった。その後目的地の山小屋がうっすらと見えたときは助かったと思いました。コンパスで現在地点や目的地の方向を確認しなかったこと、アイゼンを置いていき軽量化したこと、レイングローブを持っていなかったことなど、今にして思えば基本ができていなかったと反省しています。その時の恐怖感がその後の山行に大きく影響し事故やけがはなく毎週楽しく山遊びを続けています。
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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装備 | 個人装備や共同装備を計画段階から明確にする。 | ||
コース | コースは余力を20%以上残せるように選定する。エスケープルートは計画段階で決めておく。 | ||
山の状況 |
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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楽観的・希望的な解釈 | |||
調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |||
安全最重視の行動 | |||
リスク低減行動の継続的実践 | |||
その他 | メンバーの力量がそろわないときは最低レベルの人の力量に合わせた計画にする。 | 体調不良などの自己申告は自分から発信するように意思疎通しておく。 |
落石に対しては自らは落とさないように注意して行動する、もし落としてしまったら「ラク」と声が出せるように事前に訓練しています。野生動物対策をして熊鈴はメンバー全員がもち、アクシデントなどで単独にならざるを得ない場合に備える。