発生日 | 2015年09月19日 |
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体験者名 | 2016年Y850 |
登山地域 | 槍ヶ岳 |
■パーティ人数:3
■山行スタイル:個人山行
■宿泊:山小屋泊
■登山内容:山頂往復
■天気:晴れ
■対応(解決種別):[救助要請(山小屋・他登山者)]
■場所:[下り/一般登山道]
■原因(人):[バランスを崩した/坂道となっている処で砂で左脚が滑った]
■原因(コース/環境):[砂]
■怪我の程度:[重症(行動可)/身体が10分程度まったく動かせなかった]
■怪我の部位:[頸椎]
■転倒した瞬間の対応:[行わなかった]
■転倒距離:[不明]
午前9時ごろ槍沢ロッジから槍ヶ岳への登攀途中、殺生フィッテ付近の坂道となっている処で砂で左脚が滑り、 左頭部を直接道の平らな石にぶつけてしまった。 意識もあり、しゃべれるし人の声も聞こえるが身体が10分程度まったく動かせなかった。 その後、身体が動くようになったので、そのまま登頂を続け槍ヶ岳山荘の夏山診療所で診察を受けた。 診察結果では脳や神経に異常がないととのことであったが、上腕のしびれはひどくなっていた。 翌日もしびれがとれないまま下山。 下山後、脳神経外科の診察を受けたが頸椎の目立った異常はないものの 症状から診て頸椎を痛めたと推測されるとのことでした。
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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装備 | ストックは持参していたが、普段登りでの利用しないのでリュックに着けたままだった。 | ||
コース | |||
山の状況 |
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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楽観的・希望的な解釈 | |||
調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | |||
安全最重視の行動 | |||
リスク低減行動の継続的実践 | |||
その他 | 歳を重ねるごとに動態能力が衰えてきているとの自覚に欠けていた。 |
まさかと思われるような場所(登山道)でも、自身の体調の具合(動態能力の衰え)や小さな石ころなど(物や環境)いくつかの要因が重なると事故につながると予測する。 登り道でのストックの使用、ヘルメットの着用に心掛ける。