発生日 | 2010年06月10日 |
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体験者名 | 2019S001 |
登山地域 | 富士山(吉田ルート) |
8:00河口湖駅発(バス)
8:50吉田口五合目着(着替え)
9:10登山開始
11:40山頂到着→お釜3周
13:15山頂発
14:45吉田口五合目着
15:15河口湖行きバス発(最終)
16:00富士吉田着
16:15東京行き高速バス(予約済)
吉田口から山頂往復は試走や登山で20回目、登山歴も15年と道迷いの心配は全くなく登山を開始し、予定通り山頂に着く。
13時、山頂から下山道を下り始める。7月山開きの1ヶ月前の平日、登山者は極少。
トレーニング目的で足腰を鍛えるため”走って”下山を開始した。8合目の吉田口と須走口間違いやすい分岐ポイントも経験済みだし「大丈夫!」だと思っていた。下山開始後、しばらくして通常設置してあるはずの色別の看板(富士山はルート別に色分けした看板がある)が無い事に薄々と気付き始める。でも経験上、間違えるはずは無い!自信があり「快調」に飛ばしていた。気付くと何故か一直線に下る登山道を一心不乱に下っていた。
「あれ、なんだか違う!」気付いたのは吉田ルートではなく須走ルートの6合目付近であった。今から8合目の分岐まで登り返す選択肢もあったが、体力も使っていたし、午後になり気温も下がってきていた。頭の中にあったのは「バスの時間」、間に合わないかもしれない。このまま5合目須走口まで下山し、体力はあったので下まで走って下山は出来た。だが財布を含め「荷物」を預けてあったので戻らねばならなかった。地図を広げ、検討をした結果、吉田口へ通じる周遊ルート(お中道)がある事が判明。そこに、たまたまそこを通りかかったのは開山準備中のブルドーザー。事情を話し、やはり「八合目へ登り返すより、お中道を通るのが賢明!」と言われる。たが、「雪解け後で、今年まだ誰も歩いていないだろう。道は不明瞭なはず」とかなり不安なアドバイス。あとは登山歴20年の経験と勘を頼りに進む事にした。
案の定、ペンキやリボン、踏み跡もあったりなかったりとかなり難儀をした。なんとか吉田ルートに合流した時はホッとした。無事、五合目にたどり着き、時間は16時を過ぎ、最終バスは発車した後だった。たまたま停まっていたバンの男性に声をかけ、富士吉田まで送っていただいた。車内で話を聞くと、その男性は富士山を撮り続ける有名なプロカメラマンの○○氏であった。それ以降、彼の富士山カレンダーを買っている。実名は伏せるが、お礼を込め、ここに事実を公表したい。
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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装備 | |||
コース | |||
山の状況 |
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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楽観的・希望的な解釈 | 20回以上歩いていたから間違えるわけがない!という自信 | ||
調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | 地図を再考 | ||
安全最重視の行動 | 慎重にお中道をたどる(最悪、来た道を戻る) | ||
リスク低減行動の継続的実践 | リボン・踏み跡・ペンキ・登山道跡を確実に進む | ||
その他 |
かなり昔の事象と侮るなかれ。
山開き前の看板無しの状況は今も変わっていないと思います!
5〜6月富士登山競争の試走に行く方は特に気をつけてください!