タイトル | 高度障害にてヘリ搬送 |
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発生日 | 2017年05月07日 |
体験者名 | 2017年Y134 |
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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装備 | ピッケルを使用する可能性があることを前提で計画を作っていたかは疑問。 防寒対策はできていたか? | 防寒対策はできていたか? | 停滞時に防寒対策はなされていたか? 血中酸素濃度を測定できるパルスオキシメーターなどを装備して毎日測定して把握していればなお良かったかもしれない。 |
コース | 下山ルートを考えている点は良かった。 コースの詳細な現状(インターネットに載っている今年のルートの情報)の下調べが出来ていたかは疑問。 | もっと早い段階で撤退できなかったか? | |
山の状況 | 事前に山の状況は把握していたか? | ナーバスになっていた際の対処は適切であったか? |
計画時 | 出発直前 | 行動中 | |
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楽観的・希望的な解釈 | 上級救命救急の講習を受けていて、高山病時などの予防や処置、対処の勉強していただろうが、復習はしていなかった。 | このメンバーと山のレベルの選択は適切であったか? | |
調査・観測結果に基づくリスク対策行動 | 今回、高山病が疑われる事案があったので、このメンバーと山のレベルは適切であったかを再検討するべきだと思う。 | 血中酸素濃度が低かったとのことなので、停滞時の行動(適度なストレッチ)、偵察時のこまめの相互の体調確認が必要だと思う。 | |
安全最重視の行動 | 高山病の知識をつける。 上級救命救急講習の復習や、自分で高山病について詳しく研究する必要がある。 上級救命救急の講習を受けている登山者がいたの良い点だと思う。 | 睡眠時間の確認など。 | こまめの相互の体調確認の実施。 防寒対策の徹底。 不安を煽らないように、ピッケルの積極的の使用。 |
リスク低減行動の継続的実践 | 迅速な救助要請連絡は適切だったと思う。 2日間の停滞中は、適度なストレッチなど、体を動かすことはしていたのか? | ||
その他 |
■類似した自分の登山経験
雪山でナーバスになった経験は何度かあるが、その際は私のパーティーのリーダーがラジオから流れてくる面白い話題を拾って話しをするなど、なんとかこの不安な雰囲気を打開させようとしていた。
■どのように対応すべきと考えたか
ルートの状況をもっと詳しく調べていれば、より暖かい服装を持っていくなど装備の変更が考えられていたかもしれない。ルートの調査は、同じ登山者が行ったわけではないので完全に信用してもいけないかもしれないが、参考程度にインターネットで過去の同時期の山行記録、直近の山行記録、過去に起こった遭難の情報などたくさんのことを調べなくてはいけないと思う。また、このパーティと時期、天候、装備を考慮して本当に行ける山であったかも考え直す必要があったかもしれない。
また、ナーバスになった際こそリーダーの素質が問われると思う。
■今回の分析で獲得した知識や技術
■今回の分析で得た(気づいた)発想
停滞時はこまめにストレッチなどを行うと、不安も紛れたり、テント内でのエコノミークラス症候群の発症を防げる。
相手がナイーブになったときにはどのようにするべきかを考えておく。
天気が回復する兆しをしっかりパーティーに説明するなど、客観的な事実を調べておく。